ドキュメントは読まれないのではなく更新されない
手順書が現場で信頼されなくなる理由を、読まれないことではなく、運用差分が反映されないこととして整理したメモ。
手順書を書いても読まれない、という話はよくあります。自分も以前はそう考えていました。
ただ、運用を見ていると、問題は読まれないことだけではありません。手順書が現実に追いつかなくなり、読む価値が少しずつ下がっている場合があります。
例外対応は、だいたい急に発生します。月末だけ処理順を変える、特定の取引先だけ別ファイルを見る、エラーが出てもこの条件なら進める。こうした判断はSlackや口頭で決まり、その場では問題を解決します。
しかし、その判断が手順書に戻らないと、次に同じことが起きたときにまた人を探すことになります。手順書は最初から無視されているのではなく、更新されないことで信頼を失っていきます。
現場で例外が起きる
-> その場で判断する
-> 作業は終わる
-> 手順書には戻らない
この流れを止めるには、完璧なドキュメントを作るより、差分を戻す小さい仕組みが必要です。例外対応後に1行だけ追記する、判断理由だけ残す、次回確認する項目をチェックリストにする。そのくらいでないと続きません。
AIエージェントを使う場合も、プロンプトやツール定義はすぐ古くなるはずです。運用ログから何を戻すのかを決めておかないと、きれいな初期設計だけが残り、実際の動きはまた属人化します。